原発6基が全て外部電源を喪失する事故が発生

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「地震でもなく台風で原発が故障？」不安になった蔚山、釜山

台風メイサークにより古里原発4基が停止した上、北上する台風10号の知らせに蔚山や釜山など原発周辺の住民たちは不安を隠せずにいる。

蔚山市と古里原発が5日に発表したところによると、台風メイサークが慶尚道地域を通過した今月3日午前0時59分頃、釜山市機張郡長安邑にある新古里1号基が自動停止したことを皮切りに、新古里2号基、古里3号基、古里4号基の原子炉が順次停止した。

4日未明には古里1、2号基で非常ディーゼル発電機が自動稼動する事態が発生し、原子力安全委員会が調査に乗り出した。 非常用ディーゼル発電機が自動的に稼動したのは、外部から電源を供給されなかったことを意味する。

近くの蔚山市蔚州郡西生面の新古里3号基も今度の台風でタービン建屋の屋根の一部が破損し、4号基と共に大気調変圧器が停電したりもした。 新古里3、4号基は今年7月にも集中豪雨による送電設備管理棟の一部に雨水が流入している。

このような事実が伝わり、地域住民らの不安も高まっている。

脱原発団体は、「今回の台風で古里1、2号基を合わせた原発6基が全て外部電源を喪失する事故が発生しており、これは単なる事件ではない」と懸念を示している。

また団体は今月7日に韓国に上陸すると予想される台風10号北上の知らせを受け、原発事故情報の市民への公開と携帯メールサービスの提供を促した。

脱原発蔚山市民共同行動は「蔚山市民100万人が住んでいるのに、事故のニュースを知らせる措置が不十分だ」と指摘した。 それとともに「政府は猛暑と台風などの自然災害だけでなく、テロの脅威と原発使用済み核燃料保管施設などに対して、より強化された安全基準を設けるべきだ」と声を高めた。

また、安全性を担保できない古里2、3、4号基と月城2、3、4号基の早期閉鎖も要求した。
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蔚山地域は、市庁を中心に半径30km以内に古里1号基（閉鎖決定）、2、3、4号基、新古里1、2、3、4号基、5号基（建設中）、6号基（建設中）、月城1号基（閉鎖決定）、2、3、4号基の計14基の原子力発電所が稼動または建設中の世界最大の原発密集地域だ。

一方、古里原発の管轄である釜山市機張郡でも3日にオ・ギュソク郡守が先頭に立ち、古里原発本部を抗議訪問した。 17万人の機張郡民は、大規模地震でもなく台風によって原発が故障したという事実に大きな不安を感じている。

https://news.v.daum.net/v/20200905090002938