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女子テニスのナヴラチロワ氏、トランスジェンダー選手について発言が論争に性的少数者(LGBT)のスポーツ選手を支援する団体が、ウィンブルドン元王者のマルチナ・ナヴラチロワ氏(62)との提携関係を解消した。 同氏は、トランスジェンダーの女性選手が女子競技に出場することに批判的な発言を繰り返しており、団体がこれを問題視した。 ナヴラチロワ氏は自分はレズビアンだと公表している。 グランドスラム大会で18回タイトルを獲得したチェコ・プラハ出身のナヴラチロワ氏は、身体的に優位なトランスジェンダー女性が女子競技に出場することを認めるのは「不正行為」だと主張していた。 アメリカを拠点にLGBTのスポーツ選手への支援活動を行なう団体アスリート・アライは、ナヴラチロワ氏の発言はトランスジェンダー嫌悪で、世間にはびこる誤解をさらに広めるものだと反発している。 アスリート・アライは、ナヴラチロワ氏を同団体の諮問委員会、そして大使としての立場からも直ちに除名したと発表した。 ナヴラチロワ氏は英紙サンデー・タイムズに寄稿し、「女性になると選んだ男性は、関連スポーツ団体が要求するなら必要なホルモン投与を受け、女性として大会に出場し手当たり次第に優勝しまくり、そこそこの大金を稼ぐことができる。 そのあとで男性に戻り、望むなら子供を作る生活に戻れる」と主張した。 さらに、「これは狂ってるし、不正行為だ」とナヴラチロワ氏は強調し、「トランスジェンダー女性を本人の望む形で呼ぶのは喜んでするが、スポーツで競い合うのは望まない。 それは公平ではないから」と付け加えた。 この発言に、トランスジェンダー女性の選手が即座に反論した。 自転車競技の国際大会に昨年出場し、トラック種目で優勝したレイチェル・マキノン選手は、ナヴラチロワ氏の発言について「不快で、動揺している。 深刻なトランスフォビック発言だ」と批判した。 2016年に導入された国際オリンピック委員会(IOC)の指針では、女性として生まれた後に男性になった選手の出場は、無制限に認められる。 一方で、男性から女性になった選手は、筋肉量を増やすテストステロン値を少なくとも12カ月間は一定レベル以下に保つことが求められている。 https://www.bbc.com/japanese/47303291
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